ハイサイせば〜Hello-Goodbye〜

作・演出:畑澤聖悟

 

沖縄公演:

2018年2月10日(土)~2月12日(月・振替休)

 

アトリエ銘苅ベース

出演:三上晴佳、工藤良平、佐藤宏之、我満望美、工藤和嵯、畑澤聖悟(渡辺源四郎商店)

安和学治、当山彰一(劇艶おとな団)

 

【沖縄公演チケット】(日時指定・全席自由・税込)

予約:◎一般2,500円 ◎学生1,000円

当日:◎一般3,000円 ◎学生1,500円

◎高校生以下:無料(1/5まで要オンライン予約)

作・演出畑澤聖悟氏の言葉(チラシ抜粋)

2016年2月、一般社団法人「おきなわ芸術文化の箱」からオファーがあった。沖縄から地域外に持ってい

ける作品を作るプロジェクトに関して沖縄の演劇人と一緒にいろいろ考えてもらえないか?とのこと。やっ

た、沖縄だ。私なんぞでよかったらぜひぜひ、と、二つ返事で引き受けた。

訪問の1回目(9月下旬)は二本の初級戯曲講座を立て続けに行い、上演の候補戯曲数本について検討。

夜はもちろん宴会の4日間。2回目の訪問は11月下旬。メールのやりとりで添削を重ねてきた戯曲「いっ

とーばい」の最終検討を行う。作者の安和学治氏は劇艶おとな団の座付き作家である。「いっとーばい」は

沖縄口で「一番先に逃げた奴」という意味。太平洋戦争末期、アメリカが上陸する直前、沖縄を見捨てて逃

亡した官選県知事の物語である。オーディションで22名を選び、稽古開始。私は監修の立場で演出プラン

を提案させていただいた。1月は2回に渡り合計6日間沖縄に滞在。高校生ワークショップなど複数の講座

と並行して稽古を進め、1月28日15時より浦添市の宮城公民館にて「いっとーばい」試演会とシンポジ

ウムを行った。定員100名の予定が150名を超える盛況。終演後は那覇の稽古場で青森から持ち込んだ

亀吉(日本酒)で乾杯した。

どんなに見事に地域を描いても、優れた作品でなければ地域の外で上演されることはない。東京の演劇人

が良い作品と考えるものと、地域で活動する演劇人が創る良い作品とは違うはずだ。そんな意味で青森の演

劇人である私が沖縄発の芝居作りに関われたことは大きな喜びであり、そして、自らの今までとこれからを

考える機会となった。

おきなわ芸術文化の箱は今年の7月、那覇市銘苅(めかる)のアトリエ銘苅ベースを民間の小劇場としてオープンさせた。着々と歩を進めている。仲間だが負けてはいられない。対抗意識を燃やしつつ、一緒に面白いことをやり続けたいと思っていた矢先、今回の合同公演となった。やはりつくづく縁とは続くものだ。が

っちりとタッグを組み、そして終演後はがっつりと酒を酌み交わしたい。今度は青森で泡盛で乾杯なんて素

敵じゃないの。