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小菅紘史×中川裕貴 

「山月記」


【原作】中島 敦

 

【出演】小菅紘史
【演奏(チェロ)】中川裕貴


中島敦『山月記』の一人芝居。 チェロ演奏とともに。

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高校教科書にも載っている中島敦の『山月記』を一人芝居として舞台化。
音楽家・中川裕貴のチェロ演奏とともに、虎になってしまった男の孤独と郷愁を描く。

「人間を人間たらしめているものとはいったい何か。自分が獣ではないという根拠はあるのだろうか。」

『山月記』の物語が示唆する問いや発見は、現代においても、今を照らし、

 

先行きを少しでも垣間見るための“手がかりとしての” 明かりになるのではないだろうか。

これまでさまざまな場所、地域での上演を重ねてきた本作品。今回は初めての沖縄での上演となります。その土地ごとに表情を変えてきた本作品が、沖縄ではどんな顔を見せるのか、わたしたちもまだ知り得ません。その未だ見ぬ楽しみを胸に、銘苅ベースの扉をたたこうと思います。
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▼小菅紘史 × 中川裕貴
俳優・小菅紘史と音楽家・チェロ演奏の中川裕貴によるユニット。
2020 年に小菅のレパートリーであった『山月記』を中川のチェロ演奏付きで上演したことがきっかけで二人での活動がスタート。
以降は同作品の上演を中心としながら、詩人・小笠原鳥類の詩を舞台化した作品『拝景、鳥類さん』の上演も行う。
現在は江戸川乱歩「踊る一寸法師」の舞台化に向けて稽古に励んでいる。
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▼作品コメント
生きていくのに理由を求めるのは人間だけだと言います。そうかもしれません。
自然界では、誰かに理由を求められなくても、雲は流れ水は巡り木々は育っているように見えます。
理由のわからない事態や相手に出くわすと、わたしたちは立ち止まります。
理由がわかると安心するけれど、でも理由によっては安心できないこともあります。
“まったく何事も我々にはわからぬ。理由もわからずに押しつけられたものを大人しく受け取って、理由もわからずに生きていくのが、我々生き物のさだめだ”
生きていくのに理由は必要でしょうか。
上演のたびに、その理由を考えてしまいます。
小菅紘史

チェロという楽器を演奏するとき、その音の中に「声」のようなものが在ることを理想にしています。
それは「ここに何かがいた」ということを、楽器から生まれる音の中にも残したいと考えているからです。
そのことは虎という異形になった李徴の中にある「人間」に対する執着や残念の感覚と共鳴します。
人生の中で、何かを諦め、嘲笑い、それでも何かに狂い、そしてあるときにふと振り返る。
誰もが人生のどこかのタイミングでこれらのことをしているはずです。「どうして虎になったのか?」。
この後悔の独白から、後ろ向きに延びる「影」。山月記はそのような私たちの影=諸行についての優れた物語であると考えています。
中川裕貴

 

 



日時:2024年2月14日(金)

                        2月15日(土)

       2月16日(日)

 

会場:アトリエ銘苅ベース 

(沖縄県那覇市字銘苅203)

 

料金:

予約:一般2500 円/学生1500 円
当日:一般2800 円/学生1800 円

 

開演時間:

2月14日(金)20:00 開演
2月15日(土)19:00 開演
2月16日(日)14:00 開演
※開場は開演の30分前となります。

 

予約方法:

web:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdUOnxSjvDuQYHoCuBApLgwfTUGdd0bkq17T9RykgyZqyV2kg/viewform



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