劇団こふく劇場
第15回公演『ただいま』
穏やかに日常を暮らす、
その普通の人々の
かけがえのないホームドラマ
姉の夫はひとり暮らし。そんな義兄のすすめで、30歳を前に独り身のあさ子はお見合いをすることになった…。
独特の所作や、音楽的な語り、生演奏などで、市井の人々の日常を丁寧に描いたこの作品は、初演の2015年、各地で高い評価を得た。
作・演出:永山智行
出演:あべゆう、かみもと千春、濵砂崇浩、
大迫紗佑里(以上、劇団こふく劇場)
中村幸(劇団ヒロシ軍)
劇団こふく劇場
1990年宮崎県都城市で結成。1996年こまばアゴラ劇場の大世紀末演劇展に参加以降、活動を全国へ広げる。1999年からは宮崎県内の二つの町(門川町・三股町)の文化会館フランチャイズカンパニーとしての活動を開始、ワークショップ、学校巡回公演、町民との作品創作など、教育・普及活動の一端を担っている。地域に根差し地域住民との深い関わりなくしては成し得ない事業を続けるとともに、劇団作品を全国で上演する活動も積極的に行う。
作・演出 永山智行さんから公演に寄せて
2015年、宮崎県都城市に拠点を置く劇団こふく劇場は25周年を迎えました。折しも戦後70年の年。
決して安穏と25年を過ごしてきたわけではありませんが、この25年の間に、何が失われ、何が生まれたのか、わたしたちは、ほんとうにしあわせになったのか、九州の片隅でそんなことを考えながら生まれたのがこの作品「ただいま」です。
おかげさまで作品は各地で好評を得、公益社団法人日本劇団協議会発行の機関誌「join」の、「私が選ぶベストワン2015」ではライターの大堀久美子に、作品部門で「ただいま」を、団体部門で「こふく劇場」をそれぞれ2015年のベストワンとして挙げていただきました。
―――あれから2年。けれど、「地方」に暮らすわたしたちにとって、2年前の問いは、さらに切実なものとして、ここにあります。
だからわたしたちはまた旅をすることにしました。
25年の集大成としてつくったこの作品は、わたしたちの日常の中にある「自然」や、たくましい生活人たち、そして日々続いていく「暮らし」、そんなものを題材にしながら、こふく劇場がこれまでに出会ってきた、様々な身体や言葉を参照し、「地に足をつけ生きること」を問いながら生まれました。
これからはじまる新しい旅でも、それぞれの土地で暮らす生活する者たちと、この作品を共有することができればと願っています。
2015年「ただいま」上演時に寄せられた感想
――たまげた。こふく劇場の『ただいま』を見て僕は心底、幸福にたまげてしまった。というわけで、たまげた理由をここに列挙します。まず戯曲に練りこまれたポエジー。作品を貫通する暖かで冷静な目線。ストイックで優しい演出。絶妙な音響、照明。斬新で趣ある舞台美術。宮崎弁の心地よさ。こふく劇場が過ごしてきた時間。まだまだ日本には新しくて懐かしいものがあるという希望。でも、なんだかんだ言って、一番強く思うのは、とにかく俳優の顔がよかったなぁってことです。
柴幸男(劇作家・演出家・ままごと主宰)
日程:
1月12日(土)19時開演
1月13日(日)14時開演
※上演時間約2時間
料金:
前売り 一般 2,500円 (当日3,000円)
ペア割 4,000円(前売のみ)
U25割 1,000円(前売・当日とも)
やさい割 2,000円(前売のみ)
※日時指定・全席自由・税込
※U25割は、25歳以下のどなたでも適用されます。精算時に年齢を証明するものをご提示ください。
※やさい割は、ご家庭で収穫された野菜を上演日にご持参くださる方が対象です。
※就学前のお子様の入場はご遠慮ください
チケット:
・ローソンチケット TEL:0570-084-008 (Lコード:82778)
お問合せ:
◆名前: 劇団こふく劇場
◆メール: gekijo@cofuku.com
◆電話 :0986-26-6422
【同時開催】シンポジウム『演劇のある街をつくる』1/13(日)16:30~
演劇×地域をテーマに、演劇が地域社会とどう結びつくことができるのか、演劇がそこに
‟ある”ことの意味を2つの事例を参考に考えます。
スピーカー:
永山智行(劇作家・演出・劇団こふく劇場代表)
鈴木拓(boxes Inc.代表・杜の都の演劇祭プロデューサー