演劇集団「さんぴん」
『NEW HERO〜突撃!隣のプレシャスご飯、デリシャス!!~』
演劇集団「さんぴん」
2015 年 3 月、板橋駿谷(ロロ)、北尾亘(Baobab)、永島敬三(柿喰う客)、福原冠(範宙遊泳)と、普段はそれぞれ別の劇団に所属 する4人の俳優・ダンサーによって結成。 『君の人生の断編は、誰かの人生の本編だ』という考えのもと、「土地」に着目しながら「人」 を描く。その土地に滞在し、その土地の空気を吸いながら、その土地でしか生まれ得ない「物語」を伝えたい。これは「形のないものは伝 承できるか」というさんぴん的試みでもある。
2015年の東京芸術劇場アトリエイーストでの公演を皮切りに、翌年は宮城県仙台市での滞在創作、三重大学の大学生との共同製作など、 年々活動の幅を広げる。作品の内容のみならず、作、演出、作詞、作曲、振付、松葉杖、音響・照明の操作、本番の受付、会場整理も 4 人で行う独自のスタイルも話題を呼び、好評を得る。
沖縄は那覇、北海道は札幌、そして東京は北千住!!! 移動距離およそ3500キロメートル!!
1つのテーマを3つの土地で、それぞれの土地の物語を立ち上げます。
‘’人’’を通して’’土地’’を描く、新たな人生の物語が始まります。
その「場所」で物語、構成・演出を兼ねた役者たちが、直接インタビューして集めた誰かのエピソ ードとそれぞれのエピソードを、演劇、ダンス、音楽、MC、展示などの表現・アプローチを通して 紡ぎ合わせ作り上げる、時空を越えた「NEW HERO」の人生の物語。秋祭り巡業公演となる日本縦 断ツアーでは、北海道、沖縄、東京の3都市で、インタビューを行い ながら各地で滞在制作をし、その土地その土地でしか生まれ得ない 「NEW HERO」の新たな物語を紡ぎだします。
作・演出・出演:さんぴん
板橋駿谷(いたばししゅんや)
1984年生まれ。俳優。福島県出身。
ロロ所属。ラッパーとしても活躍
北尾亘(きたおわたる)
1987年生まれ。振付家、ダンサー、俳優。
兵庫県出身。Baobab主宰
永島敬三(ながしまけいぞう)
1987年生まれ。俳優。埼玉県出身。
柿喰う客所属。”夏葉亭雛菊”として落語にも取り組む
福原冠(ふくはらかん)
1985年生まれ。俳優。神奈川県出身。
範宙遊泳所属。”Blonde Long Hair"名義でDJも。
日程:
10月20日(土)19:00
10月21日(日)14:00
10月22日(月)19:00
※受付開始・開場は開演の30分前
※全ステージ終演後アフタートークあり
料金:
一般:2,500円 U-25:2,000円 高校生以下:1,000円(当日券各500円増)
チケット:
◆https://www.quartet-online.net/ticket/sanpin_okinawa
お問合せ:
◆劇団HP:https://sanpin.theblog.me/
◆メール:sanpinfromtokyo@gmail.com
<主宰・福原冠さんより沖縄公演に寄せて>
はじめまして、さんぴんの福原冠と申します。
さんぴんはチンドン屋のようにその土地に赴き、その土地の方へインタビューをし、
いただいたエピソードをお借りして演劇作品にする、そんなチームです。
「本州を跨いで北から南へ3600キロ、その旅の記録を自分たちのホームに持ち帰る」
今回の巡業では札幌と那覇でそれぞれ新作を作り、その2作を繋げて(あるいは掛け合わせて)
そこに新たに物語を付け加えたものを東京で作ります。
緯度も経度も全く異なる三つの土地を一つの切り口(あるいはテーマ)で見つめてみる、
そのことをしばらく考えていました。
思いついたのが「味噌汁の具」「カレーの具」でした。
お味噌汁の具って、カレーの具って地域によって違うんじゃないか、
もっというと家単位で違うんじゃないか、そう思ったんです。
それにカレーの具から始まるお芝居なんて見たことないし、想像できないなと。
味も匂いも目には見えない、食べたそばから消えて無くなる、
そこがなんとなく演劇と似ているような気がしたのです。
沖縄に来て、味噌汁もカレーも驚くほど違いました。
ですがそれを食べる人々には普遍がありました。
味と匂いにまつわる演劇です。
それは粋で味な人生の、沖縄の過去と現在の、あなたと誰かの物語です。